<index>
T和がり点数の算出法
U符計算

 ●符の加算方法

 ●符の特別な計算

 ●符計算をするための理論

 ●符計算のまとめ
V点数の暗記

 ●点数表

 ●点数表って全部覚えるの?

 ●点数の覚え方(製作中)

 ●覚えるコツ(製作中)

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はじめに
麻雀をプレイ中の「点数計算」とは、「符の計算」→「暗記した点数表との照会」という流れになっています.
おそらく多くの人が「符計算がめんどうくさい」「点数が覚えられない」と嘆いていることでしょう.
でも、実際はそんなにめんどうでも、覚えられなくもないものだと思います.
コツさえ覚えてしまえば、最低限の勉強で8割以上の和がりに対応できます.
完璧にするのにもそう難しいことではないと思います.
ただ、すぐに点数が浮かぶようになるには、やはり実戦での“慣れ”が必要なのは事実です.
ここでは、実戦ですぐに生かせるように説明をしています.

T 和がり点数の算出法

点数計算をする上でまずはその点数になる背景(算出法)を見てみましょう.

和がり点数は以下の式より算出されます


※補足

」は“符”とも言い、以下で計算方法を説明します.

」は“2”に“飜数と2を足したもの”を乗じます.
 つまり、飜数が1つ増えると点数は2倍になるということです.
 しかし、最後に10の位を切り上げるのでちょうど2倍にならないこともあります
 また、飜数に加える“2”のことを「場ゾロ」といい、和がったときにこの2飜を加えて申告する人もいます.
 つまり、厳密に言うと普段1飜の和がりとよんでいるものは、じつは3飜の和がりなのです.

☆「乗じる」ってなんだっけ?という人へ
 数学のお勉強です.
 2(2の3乗)はいくつになるでしょうか?
 ○乗というのは「○回かける」という意味です.
 よって、2とは「2を3回かける」ということです.
 以上より、2=2×2×2=になります.

 では、「b」の式に当てはめてみましょう.
 「“2”に“飜数と2を足したもの”を乗じる」ということなので言い換えると、
 「“2”を“飜数と2を足した数”だけかける」になります.
 例えば、1飜の場合は“飜数と2を足した数”がになるので、先ほどの計算からになります.

 これで「飜数が1つ増える」と「2をかける回数が1回増える」ということがわかったと思います.
 なので、先ほど「飜数が1つ増える」と「点数が2倍になる」と説明しました.

」は和がった人が“親”か“子”か、“ロン和がり”か“ツモ和がり”かで入る数字が変わります.
 子のツモ和がりの場合は「親の支払い」と「子の支払い」を別々に計算します.
 入る数字を見てもらうとわかるとおり、
  ・親の和がり点数は子の1.5倍
  ・子のツモ和がりのときに親が支払う点数は子の2倍
 となります.

EX1:子のロン和がり・30符4飜
 (30)×(2)×4=7680→7700点

EX2:親のロン和がり・40符2飜
 (40)×(2)×6=3840→3900点

EX3:子のツモ和がり・40符1飜
 (40)×(2)×1=320→400点:子の支払い
 (40)×(2)×2=640→700点:親の支払い

EX4:親のツモ和がり・50符3飜
 (50)×(2)×2=3200→3200点 :ALL

以上のことを頭の中に置いた上で次の単元に進みます.
点数計算を覚えるためのヒントになりますので、わかなくなったらまた戻ってきましょう.



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U 符計算

ここでは、点数計算の元になる“符”の計算方法を説明します.

●符の加算方法

以下の項目をすべて加えて1位を切り上げたものが符となります
順子(シュンツ) 待ち リャンメン待ち
対子 1役牌 シャボ待ち
2役牌 カンチャン待ち
その他 ペンチャン待ち
2〜8 明刻(ミンコ) 単騎待ち
暗刻(アンコ) 和がり ロン
明槓(ミンカン) ツモ
暗槓(アンカン) 16 副底
(フーテイ)
門前ロン 30
1・9
字牌
明刻(ミンコ) その他 20
暗刻(アンコ) ※シャボ待ちの場合、ロン和がりは明刻、
 ツモ和がりは暗刻として扱う

※複合待ちの場合、点数(符ではない)
 が高くなる方を採用する

※嶺上開花の場合、ツモの2符はつかない
明槓(ミンカン) 16
暗槓(アンカン) 32

※表(各項目に対して付く符)の覚え方、および補足

<副底>
 基本になる符です.
 まずは、門前ロンか否かを判断して30符/20符から計算を始めます.

<待ちの形>
 ようするに、待ちの牌が2種類のものは0符、1種類のものは2符ということです.
 「複合待ち」でも必ず上記の5種類の待ちに分けることができますので表に従います.
 ただし、以下のように待ちが複数あっても2符付く場合もあるのでしっかり見極めましょう.
EX1:ノベタン
ノベタンは分けて考えるとどちらも単騎待ち(2符)になる.
EX2:「シャボ待ち」と「カンチャン待ち」の複合形
 の場合はシャボ待ち(0符)のみだが、
 の場合はカンチャン待ち(2符)にも取れる.
<対子>
 「対子」とは和がりの時には「雀頭(頭)」のことを指します.
 符がつくのは役牌のときだけであって、字牌すべてには付きません.
 表でいう「2役牌」とはダブ東、ダブ南を指します.

<刻子・槓子>
 これらで一番安いのは「2〜8牌」の明刻で2符です.
 ここから、暗刻→明槓→暗槓と進むにつれて2倍に増えていきます.
 また、「1・9・字牌」は「2〜8牌」のそれぞれ2倍になっています.
 つまり、「2〜8牌」の明刻で2符であることを覚えておけばすべての符がわかるのです.
  ―例―
  「1・9・字牌」の明槓の場合
   「1・9・字牌」ですので2符の2倍で4符となり、
   さらに、明刻→暗刻→明槓となるので、4符の2倍の2倍で16符となります.

 以下の表は参考までにご覧ください.
  明刻 暗刻 明槓 暗槓
2〜8牌 2符 4符 8符 16符
     
1・9・字牌 4符 8符 16符 32符

<その他>

・符の最低単位は2符です.このことに注意しましょう.

・「待ち」「雀頭」「ツモ」につく符は、2役牌雀頭を除いて2符しか付かないことを覚えましょう.

・待ちが上記5種類のうち、複数になる場合には和がり点数が高い方を採用します.


●符の特別な計算

@)“ピンヅモ”(ピンフのツモ和がり)は20符で計算する
A)“喰いピンフ形”は30符で計算する
B)“七対子”は25符2飜で計算をする

上記の3項目は符が決まっているので符計算の必要はありません.
以下で詳しく説明します.

@)“ピンヅモ”(ピンフ)
 まずは、ピンフという役の性質について見ていきましょう.
 以下にピンフの例を挙げておきます.
    ←和がり

 ここで、ピンフの役になるための条件を見てみましょう.
  @4面子はすべて順子である
  Aリャンメン待ちである
  B雀頭に役牌を使ってはいけない
  C門前である


 これらを符計算の視点から見てみると、
  @はすべて順子であるため、面子の符は0符
  Aはリャンメン待ちであるので、待ちの符は0符
  Bは雀頭が役牌ではないので、対子の符は0符
  Cは門前なので副底と和がりの符は、ロンの場合は30符、ツモの場合は22符(ツモの2符を含む)

 ということになります.
 以上をまとめると、ピンフという役は副底とツモ符以外は符が一切付かないということになります.
 よって、ピンフが出てきたらロンで30符、ツモで22符→30符(1位切り上げ)なので、いずれも30符で計算すればいいように見えます.

 しかし、上記でも述べたとおり“ピンヅモは20符で計算する”というルールがあります.
 これは、ピンフという役ができた背景が関連しています.

  「ピンフとは“副底以外、符が付かないならそれを役にしてしまおう”ということでできた役」と言う説があります.
  麻雀は全世界で行われていますが、ピンフを英語に訳すと“No Points”と言うそうです.
  つまり、Point(符)がない役ということです.

 これらを考えると、ピンフとは余計な符があっては成立しない役なのです.
 なので、ツモの2符を加えたらピンフではなくなると考えます.
 よって、特別にピンヅモは20符と計算するのです.

 なお、ルール決めの1つで「ピンヅモあり/なし」というルールがあります.
 「あり」の場合は20符2飜、「なし」の場合は30符1飜となります.
 「なし」の場合は“ピンヅモ”はツモ符を加え、ピンフを無効とした考えです.
 #和がり点数が高いのは言うまでもなく「ピンヅモあり」の方です.

 ※符が20符となるのはピンヅモのときのみです.

A)“喰いピンフ形”
 以下に“喰いピンフ形”の例を挙げておきます.
       ←和がり

 @)でも説明したとおり、ピンフの形は副底以外に符が付きません.
 だが、今度は門前ではないのでロン和がりだと20符となります.
 でも、これは特別に30符で計算をします.
 ツモの場合は22符→30符なので問題ありません.

B)“七対子”
 チートイツは対子が7つある役です.
 しかし、この場合は「対子に付く符」や「ツモ符」は計算せずに25符で計算します.
 25符はロン和がり、ツモ和がり両方ともに適用です.


●符計算をするための理論

すぐに点数が出るようになるための近道になるので、以下の項目をよく理解しましょう.

まず、和がったときに何が何でもすべての符を足し合わせて○○符と出すのは間違いです.
実際には、符計算のいらないものや、一部をみただけで見当のつくものばかりです.
以下では、すばやく、正確に計算するための理論を紹介します.
説明が長いですが、1つ1つ理解しながら進みましょう.
ただ、あくまで「理論」ですので「理論」そのものを丸暗記する必要は一切ありません

※丸暗記してほしい部分は***
  覚えておくといい部分は***としてあります.

<符計算のいらない形、役>
・ピンフ(ロンは30符、ツモは20符)
・喰いピンフ形(30符)
・チートイツ(25符)
・役満


以上の場合は符計算は必要ありません.
理由は前の項目で説明したとおりです.
※ここはすべて丸暗記でお願いします.

<“テンパネ”について>
“テンパネ”とは通常考えられる符よりも符が1ランク(10符)以上高いことを意味する用語です.
“符ハネ”ともいいます.
符計算で1番重要でややこしいのがこのテンパネなので注意しましょう.
符計算では1位を切り上げるので「32符〜40符は40符」「42符〜50符は50符」というふうになるわけです.
つまり、?0符ぴったりになることより、?0符を超えるかどうかが重要なのです.

<通常の符計算(門前ロン編)> ※ピンフ、チートイツは無視した考え方です
門前ロンの符はピンフの場合は30符、チートイツの場合は25符と説明しました.
しかし、それ以外の場合はどうなるのでしょう.
「ピンフ」では副底以外の符が付かないということでした.
ということは、ピンフ以外の場合は必ず何らかの符が付くことになります.
よって、符計算では1位を切り上げるため、2符付いただけでも、「副底30符+2符」→40符となるのです.
以上より、門前ロンの符はピンフ、チートイツ以外は必ず40符以上になることがわかります.

では、50符以上になるのはどのような場合かを考えてみましょう.
暗槓があるなら16符/32符なので50符以上確定になります.
暗刻の場合は4符か8符付くので、「暗刻の数」「待ち」「雀頭」の状況によります.
ちなみに、中張牌暗刻(4符)とヤオ九牌暗刻(8符)では50符確定です.
しかし、門前ロンは一般的には40符の場合が多いのが事実です.
テンパネしてそうなときだけ符計算するのがいいでしょう.

※門前ロンでいう「テンパネ」とは50符以上を指す場合が多いです.
  それ以外では40符以上のことを指します.


<通常の符計算(門前ツモ編)>
門前ツモの場合はロンと違い、副底が30符ではなく20符ということになります.
よって、門前ロンの場合より10符少なくなっただけと考えるのが妥当でしょう. つまり、門前ツモは30符の場合が多いということです.
ただし、ツモの2符が付いたり、シャボ待ちでは暗刻扱いになったりするので、ロン和がりよりも多少テンパネしやすくなり注意が必要です.

<通常の符計算(副露編)>
副露(フーロ)とは門前でないこと、つまり鳴いた手のことをを指します.
副露の場合には副底が20符ですが、ロンでもツモでも最低30符以上の和がりになります.
副露の場合にめんどうなのが明刻、明槓があることです.
最低の30符かどうかを判別するには、4面子中2面子で8符以上あれば、符をすべて数える必要があるでしょう.
それ以外の場合、大抵は30符と見て構いません.

<通常の符計算(トイトイ編)>
4面子すべてに符が付くトイトイは1番符計算が面倒かもしれません.
ここで、トイトイで最も符が小さい和がりをみてみましょう.

      
  ロン

この和がりは、副底20符+2符明刻×4=28符となります.(シャボ待ちは0符です)
ちなみに、シャボ待ちのロン和がりによってできた刻子(この場合は2萬)は明刻扱いです.
もちろん、ツモ和がりは暗刻扱いです.

例えば、この状況から二萬が暗刻だったら「2符→4符」、六萬が一萬だったら「2符→4符」となります.
よって、合計4符増えることになり28符→32符となるため、40符の和がりとなります.
つまり、上記牌姿(トイトイで最低の符数)と比べて符が4符以上増えれば40符以上になるということです.
トイトイではこのようにすべての面子の符を足していくより、上記の例からどれだけ符が増えるかが重要です.

ここで、上記牌姿(トイトイで最低の符)から符が増えるための要因を見ていきましょう.
 A1.1つの明刻の牌が1・9・字牌になる(2符→4符で+2符
      
  ロン

 A2.ある明刻が暗刻になる(2符→4符で+2符
      
  ロン

 A3.4つ目をポンして単騎待ちになる(+2符
     
  ロン

 A4.雀頭が役牌になる(+2符
      
  ロン

 A5.雀頭が2役牌になる(+4符
        (東はダブ東)
  ロン

Aの例ではA5を除いて+2符だけですので、テンパネしません.
ちなみに、A4では「白」ロン和がりしてもA1と同じ状態になりやはりテンパネしません.
しかし、A1〜4の要因が2つあったら+4符になるためテンパネします.

なお、A5では「東」ロン和がりの場合、ダブ東・トイトイで30符4飜になります.
30符4飜を満貫としていたり、ドラがある場合には符計算は必要なくなります.
30符4飜が満貫でないのなら、その他のテンパネ要因が必要になり符計算が必要となります。

 B1.ロン和がりではなくツモ和がりになる(2符明刻→4符暗刻で+2符・ツモで+2符 合計+4符
      
  ツモ

 B2.4つポンして単騎待ち、ツモ和がり(単騎待ちで+2符、ツモで+2符 合計+4符
     
  ツモ

Bの例ではツモ和がりになっており、いずれも+4符でテンパネします.
つまり、トイトイはツモ和がりでは必ず40符以上になるのです.

 C1.ある明刻が1・9・字牌の暗刻になる(2符明刻→8符暗刻で+6符
      
  ロン

 C2.ある明刻が明槓になる(2符明刻→8符明槓で+6符
      
  ロン

C の例では2符明刻が8符になっているため+6符となりテンパネします.

実際、トイトイは40符の場合が多いのですが、Aのような30符の場合もあるので注意が必要です.

では、さらにテンパネして50符になるのはどのような場合でしょうか.
一番始めの例では28符でしたのでここから+14符あれば42符→50符になります.
では、ここで50符になる例を見ていきましょう.
 D.ツモで+2符、単騎待ちで+2符、雀頭役牌で+2符
   2符明刻×2→4符暗刻×2で+4符、2符明刻×2→4符明刻(1・9・字牌)×2で+4符 計+14符
      
  ツモ

Dは細かい符(+2符)をできる限り足し合わせたものです.
見てもわかるとおり、非常にめんどうですね.
正直、ここまで符計算がめんどうな形は滅多に出ませんが、他にも50符以上になる場合は計算がめんどうな場合が多いです.
ですので、50符以上になりそうなときは、普通に符をすべて足し合わせて判断しましょう.

以上を踏まえて、トイトイは符を加算するための要因がたくさんあり、いろいろなパターンがあるため見極めるのが困難です.
しかし、混乱してしまった人でも次の「●符計算のまとめ」を読んで考え方を整理してくれれば結構です.
ここまでは、なぜそうなるかという「仕組み」の話ですから.

<通常の符計算(共通編)>
32符暗槓がある場合は門前ロンで70符、その他で60符が確定します.
これを知っているだけでも、符計算がぐっと楽になります.

●符計算のまとめ −超重要−

いままでの理論を踏まえて、符計算をどのようにすればよいのかをまとめました.

まずは、@、Aの条件分岐です.

@飜数による分岐
 ●5飜以上・役満 →符計算はいりません
 ●4飜(門前ロン和がり) →満貫
 ●その他 →Aへ↓

A「ピンフ」「喰いピンフ形」「チートイツ」での分岐
 ●「ピンフ」ロン和がり →30符
 ●「ピンフ」ツモ和がり →20符
 ●「喰いピンフ形」 →30符
 ●「チートイツ」 →25符
 ●その他 →いよいよ符計算です↓

まずは、「門前/副露」「ロン/ツモ」の区別をしましょう.
 門前ロン→30符からスタート
 門前ツモ→20符からスタート(ツモの2符はとりあえず無視)
 副露ロン→20符からスタート
 副露ツモ→20符からスタート(ツモの2符はとりあえず無視)
上記のようにツモの2符は最後に足すようにしましょう.

門前ロンの注意事項は
 ・最低でも40符になります.(くどいようですが、ピンフ・チートイツを除く)
 ・32符暗槓があれば30符+32符で62符→70符になります.
   もし、3飜である場合は満貫になります.
 ・暗刻が2つ以上、もしくは、槓子が1つ以上あったらテンパネしている(50符以上の)可能性は非常に上がります.
※「リーチしていても、ダマでもロン和がりなら40符確定」と覚えましょう.

門前ツモの注意事項はロンの場合とほとんどかわりません.
 ・32符暗槓があれば22符+32符で54符→60符になります.
   もし、3飜である場合は満貫になるルールもあります.→切り上げ
 ・暗刻が2つ以上、もしくは、槓子が1つ以上あったらテンパネしている(40符以上の)可能性は非常に上がります.
※ツモの2符を忘れずに!
※シャボ待ちの場合は暗刻扱いですぞ!

副露の場合のロン、ツモ共に注意事項は特にありません.
というのも、いろいろなバリエーションがあるためその都度確認するしかありません.
確認するとは「符計算をする」ということではなく「符計算をするかどうかを判断する」ということです.
注意事項を何か挙げるとすれば、「トイトイのツモ和がりは必ず40符以上になる」ということです.


最後にとっておきの注意事項を.
それは、8割以上は符計算をする必要がありません
ぱっと見でわかってしまうものです.
たいていの場合、
・満貫以上の和がり
・ピンフなどの符が確定しているもの
・符計算をするまでもなくぱっと見で符がわかってしまうもの
のどれかになるからです.

何度も言いますが特殊形を除いてほとんどが、門前ロンなら40符それ以外は30符です.
テンパネしてるかどうかは、ぱっと見で符が多そうだなと感じたときだけするのが良いでしょう.



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V 点数の暗記

●点数表

子の和がり親の和がり
1飜2飜3飜4飜 1飜2飜3飜4飜
20符 20符
400・700700・13001300・2600 70013002600
30符1000200039007700 30符15002900580011600
300・500500・10001000・20002000・3900 500100020003900
40符130026005200<満貫>
8000
2000・4000
40符200039007700<満貫>
12000
4000
400・700700・13001300・2600 70013002600
50符160032006400 50符240048009600
400・800800・16001600・3200 80016003200
60符200039007700 60符2900580011600
500・10001000・20002000・3900 100020003900
70符23004500<満貫>
8000
2000・4000
70符34006800<満貫>
12000
4000
600・12001200・2300 12002300
80符26005200 80符39007700
700・13001300・2600 13002600
90符29005800 90符44008700
800・15001500・2900 15002900
100符32006400 100符48009600
800・16001600・3200 16003200
110符36007100 110符530010600
1800・3600 3600
25符160032006400 25符240048009600
800・16001600・3200 16003200
※飜数は場ゾロの2飜を抜いています
※上段がロン和がり、下段がツモ和がりです
※ツモ和がりは、子の場合は「子の支払い・親の支払い」で、親の場合は「ALL」となります
※「―」は麻雀のルールの性質上、そのような符と飜数の組み合わせになることがないので省略してあります

<切り上げ>
点数に関するルール決めに「切り上げ」というものがあります.
これは、30符4飜・60符3飜を満貫にするか否かというものです.
「あり」なら満貫、「なし」なら表のとおりの点数となります.
なお、親の80符ロン和がりは切り上げルールでも絶対に7700点です.
8000点でも、もちろん満貫(12000点)でもありません.

●点数表って全部覚えるの?

ただ、○○符○飜は○○○○点と1つずつ覚えるには難があります.
表を見てもらうとわかるとおり「親/子」「ロン/ツモ」「符」が違っても同じ点数の部分があると思います.
この特徴を利用することにより点数が覚えやすくなります.
表で同じ点数の部分が色分けされているように、横に並んでいるものをひとまとめにして覚えます.
全部の並びに言えることですが、ひとつ上がると点数がほぼ2倍の数になっているのも覚えるコツです.
2倍になっている理由は<和がり点数算出法>で述べたとおりです.

●点数の覚え方

それでは実際に点数の並びを見ていきましょう.
それぞれの並びの点数(数字)の下に書いてあるカタカナの部分は覚える際の一般的な呼び名です.
もちろん違う読み方もありますのでご了承ください.

300 500 1000 2000 3900 7700
サン ゴー セン ニセン ザンク チッチー
子の30符ロン和がり
子の30符ツモ和がり
親の30符ツモ和がり
親の40符ロン和がり
この並びはよく使われるのでしっかりと覚えましょう.
300・500はツモ和がりのときにしか使われませんので、暗記するときにはこの並びにあるということを覚えるだけでも結構です.

400 700 1300 2600 5200
ヨン ナナ イチサン ニンロク ゴーニー
20符ツモ和がり(ピンヅモ)
子の40符ツモ和がり
子の40符ロン和がり
親の40符ツモ和がり
この並びもよく使います.特にピンヅモのときはすぐにこの並びが思い浮かぶようにしましょう.
上と同じように、400・700は暗記するときにはこの並びにあるということを覚えるだけでも結構です.

1500 2900 5800 11600
イチゴー ニック ゴッパ ピンピンロク
親の30符ロン和がり
親の30符の並びなのでよく出てきます.

以上の3つの並びをマスターすれば8割〜9割は点数計算が可能です.
とりあえずは、ここまでをがんばって覚えましょう.


下の2つの並びは七対子か50符のときにしか出ないものです.
1ゲームやって1,2回でるかでないかの割合ですが、必要な並びですので覚えましょう.

400 800 1600 3200 6400
ヨン パー イチロク ザンニー ロクヨン
子の50符ロン和がり
子の50符ツモ和がり
親の50符ツモ和がり
子の25符ロン和がり
子の25符ツモ和がり
親の25符ツモ和がり
まずは「七対子の点数並びである」というふうに覚えましょう.
50符が出てきたときは「七対子の点数並びと同じである」ということを思い出すようにするといいです.
この点数並びはきっちり倍々になっているので覚えやすいでしょう.

2400 4800 9600
ニーヨン ヨンパチ クンロク
親の50符ロン和がり
親の25符ロン和がり
親の七対子の点数並びです.この点数並びも倍々になているので覚えやすいでしょう.

※その他の点数の並びは割愛いたします
  めったに出てこないので覚えていなくても問題はありません.
  もし覚えたいのなら表を参照してください.


点数の並びを覚えた時点で次に「30符〜50符の1飜」と「20符・25符の2飜」を「親/子」「ロン/ツモ」についてすべて覚えます.
そうすると、2飜〜4飜が出てきた際に符がわかれば1飜から点数並びを使ってそこにたどり着くことができるのです.


●覚えるコツ (未完成)

子の場合はロン/ツモによらず、同じ符なら同じ点数並びになります.親の場合はロンとツモで点数並びンが違ってきます.

符が同じ場合、ツモ和がりに限って子でも親でも同じ点数並びを使うことになります.

子のツモの場合の親が払う点数は、符も飜数も全くおなじならば、親のツモの場合の3人が払う点数と同じになります.
この考え方はピンヅモ(20符ツモ)のときや満貫以上の点数のときに有効です.

ピンヅモや七対子のときには4飜になっても満貫にならないので注意しましょう.

最後に…
とにかく、実戦で慣らすことが1番です.
慣れてくると、符計算も点数並びも無視して、役と飜数からすぐに点数がわかってくるものです.
「過去にこういう和がりをして何点だった」というものの積み重ねが点数計算の早さにつながってくるでしょう.



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